1972年に日本とモンゴルが外交関係を樹立しました。当時のモンゴル国は社会主義国だったこともあり、ソ連の影響が大きかった時代です。そのため、2カ国間での活発な交流はできませんでした。1990年代にモンゴル国において民主化への移行が進み、政治と経済が自由主義へと変化していくなか、日本からの協力や援助も次第に多くなり、両国の距離は一気に縮まり始めました。

そして、モンゴル出身力士が日本相撲で大活躍したこともあり、日本人の誰もが、モンゴル国について知るようになりました。これにより、。両国の友好関係は更に深まり、両国の経済・政治の交流はますます発展していきました。

2015年にはモンゴル国と日本国の政府間で経済連携協定（EPA）が締結され、貿易環境や投資環境が整い、様々な分野での交流が期待できる状況となっています。

モンゴルの産業は、畜産業と鉱業が中心です。畜産業の代表としてカシミア、羊毛、皮革などの高品質な製品が多くあります。鉱業では金鉱や銅鉱、モリブデン、石炭等の開発を推進しています。モンゴル政府は、こうした豊富な鉱物資源を活用し、経済発展を促進したいと考えています。現在のところ、地下資源の加工、高付加価値化はまだ十分進んでおらず、日本の技術協力を必要とする段階であり、人材育成などについても交流を深める必要があります。